永眠

父親が亡くなり長い長い闘いのひとつが終わりました。

父親が4年前に行方不明になって意識不明の重体で発見されてから自分の環境はガラッと変わりました。
2019年には台風15号が直撃して家が破壊され、すぐに19号が来て、その後に記録的な長雨で生活道路が土砂崩れになったり、とどめは父親に続き母親も寝たきりになり…。

父親は数十年、精神的な病気で苦しんでいました。

その病気から解放されて、やっと楽になれたと思います。

最期は穏やかな表情をしていました。

「お疲れ様でした」と声をかけました。

自分なりに精一杯やってきたつもりですが、亡くなると後悔しかありません。

両親の介護で精神的に追い込まれ、父親に強くあたる事もありました。
それを思い出しては心が苦しくなります。

父親とは自分が物心ついた頃からほとんど会話もした事がないし、家族で食事とか旅行とかもほとんど行った事がありませんでした。
ここ数年、介護をしながらポツポツと昔話をするようになったくらいで。

とにかく父親の事が苦手だったし、この人は自分の事を好きじゃないんだろうなと思っていました。

なので、父親が亡くなっても自分はなんとも思わないのだろうなと思っていましたが、実際に父親が亡くなるとひたすら寂しいですね。
4週間ぐらい過ぎましたが寂しさは変わらんですね。

色々な事に、ただただ後悔です。

昔から父親は自分の好きなようにやって、家族の安全や健康・快適性なんか二の次な生活で自分と母親は散々な思いをさせられて来ましたが、そう言った事も全て忘れてしまいます。

いや、忘れないか(笑)

母親は未だに恨んでいるとは思いますけど。
父親の最期も会わなかったし、葬儀も自分が一人で送ったので。

亡くなってから昔の写真とかを色々と見返しています。


自分が1歳ちょっとくらいの写真。
スバル360に乗っていたとか、当たり前ですが記憶にありません。


こういう写真を見ると、愛情を注いでもらっていたのかなって思います。


父親が若い頃の写真。
車はトヨペット・トヨエース。
結婚前の自分が生まれる遥か昔の時代の写真。

写真のおかげで、自分の知らない父親が一生懸命生きていた時代を見る事が出来ます。

今までは家族の写真なんて見返す事はほとんどした事がないけど、今は毎日眺めています。

写真があって本当によかった。

コメント

  1. yokosuke より:

    Photo714さん。本当に本当にお疲れ様でした。
    そして、お父様のご冥福をお祈り致します。
    ご家族のお写真、とてもいいですね。沁みていきます。
    写真も色々ですけど、やはりこういうのは特別なものだと思います。写真があって、よかったです。本当にそう思います。

    • アバター画像 Photo714 より:

      yokosukeさん、ありがとうございます。

      生きているときは大変な事が多かったけど、亡くなってしまうと本当に寂しいですね。

      写真があって本当に良かったです。

      人間は良い意味でも悪い意味でも忘れてしまう生き物なので、自分の大切な記憶を思い出すために必要なものだなって思いました。

      今みたいにスマホで気軽に撮れる時代ではなかったけど父の周りに写真が好きな人がいてくれたおかげで、自分の知らない父を知ることが出来て本当に感謝です。

      写真があるおかげで写真を通して家族の事を思い出したり考えたり出来ますし、写真て本当にすばらしいですね。

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