天下のライカ様のカメラを使っているので、いわゆるひとつの「ライカ判」の比率からアスペクト比を変えるなんて「言語道断」だよなと、勝手に心の中で思っていたのですが、LEICA Q3ではカメラ内の設定でアスペクト比を「3:2」から、「4:3」や「16:9」、「1:1」に変更できるようですし、なんと、Leica D-LUXシリーズには最初からアスペクト比切り替えスイッチまでついているらしい。
もちろん、RAW(DNG)データはセンサーフォーマットの比率で記録されますが、jpegでは上記のような切替ができる。
(Leica D-LUXシリーズはマルチアスペクトらしいのですが、そのへんの細かい話は割愛します)
LEICA Q2では上記のようなそんなハイテクな設定や機能はないので、その事実を知ったときには顎が外れそうになるくらいビックリしました。
撮影前に比率を変えて意識して撮るのと、あとから現像ソフトで比率を切り替えるのとでは、撮影時の意識の持ち方がまるっきり変わるので、そのあたりの思考プロセスもなかなか面白そうです。
トリミングというか、撮影時のアスペクト比の変更は以前に使っていたGFXでも楽しんでいたので、それ自体に抵抗はありません。
ただ、天下のライカ様のカメラでのアスペクト比率の変更は、Leicaに対する冒涜にあたるのではないかと、心苦しさもありましたが、本家が率先して変更しているのなら、もはや気にすることもありませんね。
LEICA Q2の場合はカメラ内での変更はできませんので、あとから現像ソフトで変更することにはなりますが。
「撮影は距離」を前提に考え、自分が見た景色の距離のなかでどう切り取るか。
撮影時にすべてを完結したい人にはアレかもしれませんが、パソコンの前に座って撮影したときの状況を思い出しながら、新たに写真を撮る気持ちで比率を変えて切り取るというのも、なかなか面白いものです。