本当にプロの技を身につける事が出来るのかどうかはわかりませんが、「 プリントテクニック完全マスター」という本は個人的にとても勉強になった。
プロの技を身につける プリントテクニック完全マスター (Gakken Camera Mook)
前回の「プリンターにすっかり夢中事件」の延長で本屋で見つけて買った本。
プリントを始めるに当たってとても参考になる指南書だと思います。
(↑画像クリックで拡大します。見にくいですが内容の雰囲気はわかるかと)
プリント時に適切な色で見るための環境光やモニターのキャリブレーション、プリンタードライバーの設定や使いこなし方(キャノンとエプソンだけですが)、カラーマネージメントやプリント時のコツなどが色々と書かれています。
まぁ、この辺はごく基本的な事なのかもしれません。
経験者からしたら「そんなこと…」かもしれませんが、自分のようにこれからプリントを始める人には色々と分かりやすいと思います。(やっぱり始めるのか?w)
あと、個人的に一番良かったのが、写真用紙とフォトアート紙の68銘柄について詳しく書かれているところ。
各用紙の特徴もそうですが、顔料と染料インクでの相性やそれぞれで印刷したときの画像(小さいですが)も載せてあるので参考になります。
自分でプリントしてもCP的にはそんなに良くは無いと思うけど、わざわざ自分でするのは自分の思い通りに仕上げたいとか、上記の本にあるような様々なプリンター用紙を楽しめるからなんだろうなぁと漠然と思う。
特に自分は色んな質感の用紙のサンプルを見てすっかりやられてしまったので(笑)、あながち間違いでは無いかと。
なかなかタメになる本でした。
コメント
連投です、、、
あくまで私論と言うことと、うち会社は光沢紙への対応が必要なのと大人の事情でキャノンユーザーというのが前提ですが、、
フォトプリンターの種類は大きく分けて「顔料」「染料」に分けられますよね
確かに顔料インクでのブラック、グレイインクによる階調とマット感から確かにモノクロ印刷は綺麗です、、
しかも上位機種は12色、10色などダーク系塗料に拘ったモデルとしての展開ですしね。
でもあくまで「綺麗なデジタルモノクロ印刷」なんですね。フィルムからの焼き付けとは完全に違います。
また、艶が出ない「出せない」のが特徴の顔料インクですが最近艶感も出せますよね?
しかし、これが落とし穴でして顔料は印刷面の光沢が出ないので「クリアー塗料」を上から吹いてやらなければ
光沢が出ません、問題は光沢紙を使ってもというところです。このクリアー塗料が各社上級プリンターに装備
される様になってから顔料での写真画質を歌う製品が出て来ました。僕の会社ではPRO-1とを業務使用している
のですがこのクリアー塗料「クロマオプティマイザー」が減るのなんのって、、、洒落になりません(涙
ちなみにエプソンのインクは上位機種が搭載している通常の顔料と中位モデルには「光沢顔料インク」なんて素晴らしい
塗料が有るそうです、、、、
また、使用出来るペーパーにも制限がかなり有ります←これ結構盲点
顔料、染料ともにどちらかしか使用出来ないレアなメーカーの写真専用ペーパーも結構あるのですが、これがまたキャノンはだめよ、エプソンなら良いよ〜とか結構面倒です、、、和紙物とかフレスコ物とか、、
自宅環境ではPRO-100染料インクモデルですが用紙を吟味して出力前にしっかりしデータを作れば充分な
クオリティーになります。(しかも光沢紙が使える分フィルムからの焼き付けに近い表現も出来ますね)
このデータ造りと言うのは撮った画像をPsやLrでやたらと捏ねくり回すのでは無く、むしろ焼き付け時に行う
覆い焼き、多重露光、現像での調整を印刷前にやる感覚で僕はやってます。
しっかり調整したデータを作る事が前提ですがピクトリコ製のペーパーを使ってやれば8色モデルでも6色モデルでも適当に
そのまま出力した上位モデルなんかよりクオリティーは上ですね、、まぁそのデータ処理が大変で難しいのですが(笑
正味仕事で使うのなら迷うこと無く顔料インクのプリンターとプロファイルの提供されているメーカー推奨ペーパーを使いますがね(楽なんで(笑))。
データの確認は基準にしているペーパー(ピクトリコプロ ソフトグロスペーパーはがきサイズ)でテスト印字して本番で使う用紙での仕上がりを自分の中のイメージで確認してます。←結局適当(笑
ではでは、悩んで楽しんでくださいな。
majinさん、
わざわざありがとうございます。
とても参考になります m(_ _)m
あれから自分でも色々とリサーチしたら、まさにmajinさんがおっしゃられてるような印象を持ちました。
あちこちのフォトグラファーさんだったり紙面だったり、検証サイトだったりで、モノクロならPRO-10、カラーで光沢を活かした発色の良い写真を求めるならPRO-100と書かれてはいますが、実際に購入して使ってる人達の声を集めると上記のようなワンパターンじゃ無いなと。
まず、CPの面で「クロマオプティマイザー」の減りが早いと、まさにmajinさんご指摘の声が多いです。
あとは、その「クロマオプティマイザー」で光沢を出すのですが、場合によってはちょっと過剰な感じの印象を受けると。
量販店の店員さんも書籍でも上位機種は顔料インクでと言いますが、何でもかんでも顔料インクが素晴らしい訳では無さそうだぞと。
もちろん、顔料ならではのシーンも多々あるとは思いますが。
おっしゃるように中には顔料インク指定の特別な用紙もありますが、それはごく一部な感じで、逆に大多数は染料インクがマッチする用紙の方が多いんじゃないかと言う印象です。
染料なら、光沢紙は光沢のある写真で、マット紙なら渋い写真に。
それこそ、露出アンダーで撮ったモノクロとかをマット紙で印刷すれば良い感じになりそうだよな…とか。
あと、ガンレフでの機材レビューがとても参考になりました。
GANREF | 【キヤノン PIXUS PRO-100レビュー】25 <検証編> モノクロ階調表現の豊かさ
この方のPRO-100のレビューをひととおり見ましたが、majinさんのアドバイスとこの方の機材レビュー、あとは自分のリサーチを総合すると「買うとしたらw」、やはりPRO-100だなと改めて思いました。
>まぁそのデータ処理が大変で難しいのですが
たしかに。そこをどれだけ丁寧にやるか、また試行錯誤するかで出来上がりが変わりそうですよね。
自分の中ではプリントを色々と試したりすることで、その経験が撮影時に活かされるのかなぁとも思っています。
ただの趣味と言ってしまえばそれまでなのですが、少しでも幅が広がったりステップアップ出来たら更に楽しいと思いますし。
レンズの味も更に分かるようになって…沼が…アブナイ(笑)
と言う感じが自分なりの今のところの結論です。
色々とお手数おかけしました。
沢山のヒントを頂いて漠然とPRO-10に逝かなくて良かったです(笑)
自分の用途、方向性に合わせてよく考える事が大事ですね。