GF80mm F1.7 R WRを購入して使った感想

GFX50S II + GF80mm F1.7 R WR　（F2.8）

前回の「GFX50SⅡを購入して３ヶ月使った感想」の続きで、今回は「GF80mm F1.7 R WR」の話でも。

以前にも「GF80mm F1.7 R WRを購入した話」を上げましたが、あの時は購入直後でさわり程度でしたので、改めての感想を。

レンズのGF80mmに関しては、何よりもまず、「まぁ、重い」です。

普通に鈍器です（笑）

（F2）

でも、写りに関しては、素敵やーん（トレビやーん）な写りです。

（F1.7）

以前にも書きましたが写りが生々しいです。

ラージフォーマットレンズの開放がF1.7なのでボケは凄いですけど、ボケの大小ではなく写りの質（雰囲気）が非常に好みです。

（F1.7）

自分はポートレートとかは撮らないので人物撮影時での繊細な質感等の描写はわかりませんが、猫に被写体になってもらってGF80mm F1.7で撮ると、毛並みの質感等の柔らかくて繊細な描写は感じられます。

GF80mmの出てくる画の奥行き感だったり描写力は単純にモノが違いますが、その向こう側にある繊細さが良いのです。

ぱっと見は気が強そうな美男美女なのに根は優しくて、かつ、優柔不断な性格も兼ね備えている…みたいな。

ちょっと何言ってんだかわかりません的な表現ですが、そんな写りなのです、GF80mmは。

（一切の苦情は受け付けませんw）

絶対的な重量やピンが抜けたり、AF速度だったりとGF80mm特有の問題点はありますが、その辺は承知の上ですし、それを加味しても個人的にはとても満足なレンズです。

立体感とか空気感

（F1.7）

GFX等について色々と調べていると、時折遭遇する「立体感とか空気感って、なにさ」問題。

見た目の階調とか写りの雰囲気、立体感、空気感とかは自分の感じ方ひとつだし、その人に見えるものはその人にしかわからないですしね。

（F1.7）

すべての人が同じように見えているとは限らないし。

身銭を切って清水の舞台から転げ落ちて手に入れたお気に入りのカメラ&レンズなら、そこに思い込み補正もかかるし。

なにわともあれ、…、もとい、なにはともあれ、本人が満足すりゃそれでいい。

百発百中でGFX50SⅡならではのラージフォーマット万歳な写真が撮れる訳では無いけれど、撮った写真の中に自分自身で「うおぉぉぉぉ」って思える写真が混じっていたなら、それでよし。

自分の場合は趣味なんだし、自己満足なんだし。

ラージフォーマットとAPS-C、どっちが良くて（優れていて）」どっちが悪い（劣っている）とかではなくて、表現する方法が違うのかなと。

ラージフォーマットは階調が豊かで写真に奥行き感等があり、写りに生々しさを感じる。

一方、APS-Cで特にF値の小さいレンズの時は平面でありながらのボケを活かした写真の表現力がある。

特に、コシナのNOKTON 35mm F1.2 X-mountなどを使っている時はそれを感じます。

APS-Cは「基本的に」コンパクトですしスナップ等に気軽に持ち出せますし、GFXとの共存にはとても良いです。

あくまで自分の感想だが、いつでもどこでも中判フィルムのような立体感・空気感が出るのではなく、被写体との距離や構図によると思います。

普通にファインダーを覗いて普通に撮っていると、ふつーな写真が普通に撮れることも多々あります。

でも、そのふつーな写真も丁寧に鑑賞すると、やっぱりイイよねって感じる事も多いです。

ラージセンサーならではの階調の豊かさを感じられる事が多いです。

PRO Neg. Stdだったり、ETERNAだったりの淡いシャドートーンの表現が良くなった気がします。

何度も言いますが、そこには思い込み補正もかかってます。

そして、しつこいですが、そこには高い機材を買ったと言う自己満足も入っています。

それで良いのだと、ワタクシは思います。

ただ、満足度が高いGFX50S II ですが、GFX機を使い始めて何が怖いって、一番は金銭感覚がバグる事。

本体に関しては高い事は高いのですが、一回頑張って買ってしまえば当分は問題ありませんが、問題なのがレンズです。

Xマウントを使っていたひと昔まえ。（今でも使用中ですが）
今はXマウントレンズもジリジリと値上げされてかなり高くなりましたが、昔は六万～八万くらいの純正レンズ（単焦点）が多くて、その値段でも結構悩んでいましたが、GFレンズは性能も値段もバグり気味ですので、キャンペーン等で十万円台前半で買えそうなら安いと思ってしまう自分に鳥肌が立ちます。

（F8）