少し前に購入していたズミタールの50mm(5cm)F2。
お富士様には純正の秀逸なレンズがあるのになぜオールドレンズを買うのか。
XF23mm F1.4とかを買ったほうが普通に幸せになれるのに。
(値段はズミタールの倍以上しますが…)
そんな葛藤と闘いつつも自分の場合はLeicaのフィルムカメラもあるので、どうしても両方で使えるレンズを選んでしまう。
(と言う感じの言い訳)
まぁ、一番は最新のレンズとはまた違った描写(雰囲気)が好みってのが大きいですね。
(もちろん、純正のXF35mmF1.4は非常に気に入っています)
こればっかりは好みですし、自己満足の世界ですのでどうしようもなりません。
その中でも比較的手の届きやすいLマウントが中心に。
「しかし、同じ画角を何本も要らんだろうに…。」
「うぐぅ…」
フォトヨドバシさんの記事にも書かれているフレーズが。
50mmレンズばっかり増殖しとる…。
結果的にこんな感じで増殖するなら、最初から35mmのズミクロン(6枚玉)とかを吟味して買ったほうがアレだったかなとか思わなくも無くはない。
まぁ、それは結果論だしな。
Summitarはバリエーションが豊富で幾つかのタイプがある。
このズミタールは戦後の後期型でコーティング有りの丸絞り(円形絞り)。
このズミタールにするか、戦前のノンコートの丸絞りで大陸絞りのズミタールにするか非常に悩んだ。
で、結局、後期型を選んだ。
「薄クモリあり」という事でしたが写りには影響が無さそう。
絞りは問題ない。
ヘリコイドが少し重い。
あと、若干のガタつきが…。
ほんの少しだが。
まぁ、70年近く前のレンズですから人間と同じであちこちヘタるのは仕方がない。
何よりも写りが好みかどうかが重要。
一期一会の出会いですし。
そのうちにOHに出そう。
テストで家の中で逆光気味の窓のカーテンを撮ってみたら、いい感じに光をまとった淡い写りに。
シャドー部の階調は快調だ。
しかし、拡大すると開放のF2でもしっかりと解像していて、カーテンの布の縫い目まではっきりと写っている。
恐るべしズミタール。
1段絞った時の描写の変化もいい塩梅。
素敵なレンズでござゐます。
まぁ、しかし、オールドレンズの沼に浸かっていると、自分自身を肯定するためによくわからんのに適当にビンテージワインの薀蓄を語っている感じなる。
(本来の意味での「蘊蓄」ではありません)
写りじゃなくクセやフレアを楽しんでる感。
でもね、芯はあるんだよ的な。
自分好みの雰囲気を求めて変な方向にどんどん進んでいる。
写りすぎない悦びとかさ、アウトフォーカスの滲みとかさ、もうさ、健全な思考回路は何処へ…。
沼、こわいよ~。
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