FUJIFILM X-T2 + XF60mm F2.4 R CLASSIC CHROME
届いてから実際にレンズを手にして見ると、
XF60mm F2.4の絞り環のフィーリングがとっても良い。
しっとりでねっとりなノッチ感が心地良い。
XF35mmF1.4と方向性は同じ感覚だがXF60mmの方がより上品な感覚で。
しっとりと「ヌチッ、ヌチッ」と各F値に決まる感触がとても好み。
C Sonnar 50mm F1.5 ZMとかは力強く決まりますが、それとは対照的な感じで。
って、どーでも良いですね、その辺は(笑)。
HHKB等のキーボードのなんとも言えないマットな打鍵音(感覚)とかが好みな人には分かってもらえるかも。
XF60mmはマクロ域でのAF云々についてよく言われるけど、自分は昔にタムロンの90mmマクロをNikonの一眼で使っていたので、その辺のマクロAF界隈の話は全然気になりません。
マクロではAFは使わずにMFで息を止めて気合い手振れ補正で撮影していましたし。
フォーカスリングをいくら回しても的な事とかも聞きますが、マクロ域では自分が前後に動いて微調整して合わせていましたし。
微ブレ厳禁なシーンでは素直に三脚を使ったし。
元々マクロってそんなもんだろうって認識です。
今のマクロって違うのかな?
自分は最新のマクロレンズの事情を知らないのでなんとも言えませんが、一昔前のこの手のマクロレンズはそんな感じで合わせると思います。
マクロ方面的にはそんな感じですが、自分は中望遠レンズとしてこのXF60mmを買いました。
都会にいるときは50mm(換算75mm)があれば十分だったけれど、田舎の山の中ではもう少し距離が欲しいなって事で色々と調べ始めて、最初はズームレンズ等も候補に上がりました。
けど、出来るだけコンパクトで軽いレンズがいいなと。
だったら、やっぱりXF60mmだなと。
以前よりこのXF60mmの繊細な描写やモノクロでのトーンが好みでずっと気になってはいました。
でも近い画角で「C Sonnar 50mm F1.5 ZM」があるしで購入までには至ってはいなかった。
買う気がない時もXF60mmの作例はちょいちょい見ていて、良いレンズだなぁと。
そんなこんなで、いざ買おうかなと思い立ち調べて見ると、絞り方面の不具合が結構多いらしい。
不具合に当たらない事を祈りつつも、念のために長期保証を付けて購入。
で、購入して届いて開封してX-T2に装着して、その辺をさくっと撮って確認した時の感想。
「すげーな」
とにかく写りに関しては本当に良いレンズ。
問題は巷でよく言われているAFの遅さと迷い。
ま、それも中望遠域ならそれほど問題ないと思う。
室内での短い距離だとピンが行ったり来たりするけど、それも個人的にはさほど問題ないレベル。
XF35mmf1.4もたまに行ったり来たりするしね。
30~40cmくらいの近距離だとAFが諦めたりする事もあるけど、その辺はご愛敬(笑)
やり直せはピンが来るし、自分はMFで使っているので微調整も効くしであまり気にはしていません。
その辺が気になる人、いかなる時も「絶対AFスピード宣言!」な、AFスピード重視な人には向かないと思いますが。
X-T4やX-Pro3などの現行機種ならAFの迷いやピン抜けの率は下がるのかな。
自分の場合はX-T2のMFモードでこのXF60mmを使っていますが、MFでもAFが使えるので便利です。
AFモードだと、シャッターボタンを半押しするたびにフォーカス行き来するのでMFモードの方が何かと使いやすいかなと。
AF-Lボタンで一旦フォーカスを合わせてからピントリングを回して最終調整。
ピントリングを回すとEVFが拡大されるので分かりやすいです。
それにピーキング機能も合わせて。
また、X-T2だと大画面でも見やすいですが、二画面にして撮影するのもやりやすくて良いです。
最近は二画面で撮る方が多いです。
XF60mmは換算90mmの画角なので、X-T2のEVFの大画面だと少々圧迫感があるので、二画面にした方がスムーズに被写体と向き合えて良い感じです。
それにしても良いレンズです、 XF60mm F2.4 R Macro。
F2.4の中望遠ってことでボケが自然でなだらかなので、被写体の立体感がなんとも言えません。
XF60mm F2.4 R Macro、
自分の求めていたレンズ。
もっと早くに買えばよかった。
でも、昔に買っていたら上記のような一手間を使いにくいって思って手放していたかも。
今の自分だからこそ、その使い勝手を受け入れつつ、このレンズの良さが理解できるってのもあるかもですし。
自分にとってはこの写りが手に入るなら、AF速度云々やピント抜けなんてどうでもイイっす。
そのくらい素晴らしいレンズです。
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