ライカの絶頂期にLeica M3と共に作られたエルマー 5cm(50mm)F2.8。
沈胴ズミクロンの5cmは空気まで写るとか言われたり、銘玉と言えばやっぱ8枚玉のズミクロンじゃねとか、Leicaと言えばにじみ上等の球面SUMMILUXの35mmでしょうに…とかとか、個性豊かなライカレンズの中では少々地味な存在のこのエルマー。
やさしい写りのF3.5エルマーよりもかたい写りで、逆光に弱くフレアが出やすいとのもっぱらの評判。
そんな感じのニッパチエルマーではございますが、ライカ絶頂期のレンズなので外観の質感は素晴らしく、絞り羽根も贅沢に16枚も使用し、そのおかげでチャームポイントは綺麗な円形絞り。
などなど、色々と調べて要約するとこんな感じでしょうか(笑)
↑画像の9割にピントが来ていませんが、ぼけた感じが好きで採用しました(笑)
ってな事で、実際に外に出て光が沢山降り注ぐ中、X-Pro1にニッパチエルマーを装着して色々と撮ってみると、ウワサ通り光の方向によってはフレアが炸裂しますね。
コントラストも低下するし。
(フィルムで撮ったときはウワサほどでも無いと思ったけどデジタルでは顕著でした)
でもまぁ、これもレンズの味という事で、オールドレンズを楽しむうちのひとつなんじゃないでしょうか。
周辺の解像していない雰囲気にしめしめとか思ったり、もう、変態ですね(笑)
フィルムだと結構ビシッと写りますが、X-Pro1でモノクロだと優しい写りで、この雰囲気も好みだなと。
優しいとは言っても何もボケボケな写りとかそう言うわけでは無く、現代のレンズのように切れ味のあるエッジの立った写りでは無いけれど、なにかホッとする写真だなぁってな写りで。
分かりにくい表現ですけど自分ではそう感じるのです(笑)
もちろん、ピントをキッチリ合わせればビシッと写りますし立体感もありますし、良い仕事をしますよ。
写真全体で見たら優しい感じになるので、そこが好きだなと。
フィルムで撮ったらとてもシャキッと写りますのでデジタルとフィルムで両方楽しめます。
…と個人的な感想です。
最初は沈ズミが欲しくそのうち物々交換しようかなとも思っていましたが、このニッパチエルマーも捨てがたいと言うことが、M3とX-Pro1で撮って改めて感じました。
レンズ構成がどうで、MTF曲線なんちゃらの数値がこうで、解像度がこうで…とかとか、難しい事はよくわかりませんが、撮った写真を見た瞬間のフィーリングで好きかどうか、好みかどうか、それだけなんですよね。
そんなこんなと言いつつ、むかしのカメラマガジンを引っ張り出して、テッサー型だ、ゾナー型だ、変態ガウ…、もとい、変形ガウス型だとか、パラパラと本をめくりつつ思いをはせるのもまた楽しかったりもします。
何だか、まわりくどく、同じ事の繰り返しな長文になってしまった…(笑)
コメント
おはようございます。
主さん、、、
その状態がレンズ沼ってやつの入口だって気がついてますか?(笑)
でも、そのエルマーは手放したら駄目ですよ、ズマもね。
ぶっちゃけ50年代60年代の沈ズミや8枚玉なんか金さえ出せば程度の良い
物がいくらでも手に入りますがエルマーやズマなんかは安い分なかなかと
良い玉を拾えませんからね。
ルクス35mm買う位ならコシレンのnoktonS.C買う方が精神衛生面でも良いと
思いますよ(笑)
Mエルマー90mm後期やライカに拘らないならM-Rokkor90mm(CLE用)なんか
次に手に入れられると幅が広がると思いますよ。両方とも程度の良い物でも2万
も出せば手に入りますしね。あ、この2本は純正に拘らずに深めのフードを使うのがキモです。
M3欲しいなぁ、、、
majinさん、こんばんは。
はい、沼に足を突っ込んでることは自覚しています(笑)
あとはズブズブと深みにだけははまらないように注意するだけです。
>そのエルマーは手放したら駄目ですよ、ズマもね。
そうですね、ズマは手放す気は無いのですが、エルマーも同じく持っていた方が良さそうですよね。
ズミルックスは最初から狙っていないのですが、ズミクロンの6枚玉は〜とか思いつつ色々見たら、8枚玉につられてなのか大陸の買い占めなのか知りませんが、8枚玉並の値段な感じでこちらも戦意喪失です(笑)。
現実的なヤツで暗いところ用にズマロンよりハイスピードレンズなNOKTON classic35mmf1.4とかをぼんやり見ているくらいです。
Leicaとか色々見てると金銭感覚がズレまくってあぶなっかしいです(笑)
OH代とかが最優先ですし。
そうそう、エルマー9cm F4とか面白そうなんですがたぶんいかないですw
>M3欲しいなぁ、、、
時間の問題ですね…(笑)
絞り羽根16枚はすごい…。
たしかに、すごくいいボケですね!
撮る楽しさも、ぐっと上がりそうです。
かけるさん、
16枚は贅沢ですよね。
オールドレンズとかクラシック系のレンズは色んな表情を見せてくれて撮ってて楽しいです。